【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
まだ8時過ぎの教室には、当たり前だけれど誰もいなくて…
。
鞄を机に置いて閑散とした校内を歩く。
私の心情のせいか閑散とした校内はやけに殺伐として見えて全てが冷たく感じる。
そんな冷たい鉄の塊を開けた瞬間見えたのは眩しい太陽がかすめる風景。
誰もいない屋上は昼休みに見る光景のものとは打って変わって静まり返っている。
不気味にも見えるその光景は今の私の心境と同じようでなんだかうっすらと笑みが漏れた。
柵に寄りかかり校庭を見渡す。
こんな朝から熱心に朝練をしている野球部と陸上部。
その脇を楽しそうにおしゃべりしながら登校してくる人たち。
朝からウザイくらいのカップル。
私とは別世界にいる人たちをぼーっと眺めながら考える事はやっぱり昨日の事ばかり。