【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの２人〜㊤

「へっ？…柾樹彼女いたっけ？」

今の悠士はこの上ないアホ面だ。



「だから彼女じゃないって言ってるじゃないですか！」


修平さんのしつこさはハンパない。
俺の言ってる事になんか耳を傾けやしねぇ。



「ムキになる所がまた怪しい」

修平さんはそう言って俺をニヤニヤした目つきで見てくる。


……勘弁してくれ。



「俺も知らないしコイツに彼女がいたらそりゃぁもうすっごい噂になるだろうから…」


「えー？おかしいなぁ〜俺の彼女が言ってたんだけどなぁ。柾樹の彼女はすっげぇかわいいって。あ、俺の彼女君たちと同じ高校なのよ。２年なんだけどね」


「そ〜なんですか」


「だから彼女じゃないですって！」


その情報より本人の言葉信じろよ！！


「……あｯ！もしかして彩音ちゃんの事なんじゃない？」


ひらめいた様な顔した悠士はでっかい声で言いやがった。


…おいコラ。
名前言ってんじゃねぇよ。