【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「誰?誰?彩音ちゃんって」
ほらやっぱりみたいな顔した修平さん。
その瞳は新しい玩具を与えられた子供のように輝いている。
「彩音ちゃんって言うのは俺達と同じクラスで柾樹のお隣さんなんですよ」
しつこく聞く修平さんに悠士は丁寧に彩音の事を話した。
…お前後で覚えとけよ?
止まりそうにないマシンガントーク。べらべらと話す悠士を一瞥して厨房を後にした。
バイトが終わった後、俺と修平さんは悠士と途中まで一緒に帰った。
「じゃぁ柾樹ここで!修平さんお疲れっす!!」
悠士はこんな時間なのにも関わらず友達と遊びに行くとかで修平さんに敬礼しながら夜の街に消えていった。
懐っこい悠士は…修平さんに見事餌付けされていた。
悠士を見送った後家には帰らずに俺達はある場所に向かう。