【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


向かった先は俺の家の近くにあるダーツバー。


最近バイトが終わってから修平さんと行く事が習慣になっている。



修平さんはダーツも酒も好きだが、俺はダーツが好きなワケでも酒が好きなワケでもない。


ただ彩音と会ってまた変な事して気まずくなるのが嫌だったから避けているだけ。


…ただそれだけ。


こんな事しても何の解決にもならない事はわかってる。



まぁ彩音もバイトを始めて顔を合わす機会は減ってきてはいたんだけれど。



「柾樹!ダーツやるぞ〜」


バイト終わりだというのにも関わらずまずは一杯と酒を引っ掛けた修平さんは悠士と一緒でハイ。



手に握ったダーツは修平さんのマイダーツ。


金のバレルに桜のシャフト。
フライトは…卑猥な絵柄。


「…はい」


センスどうとかの前にこのフライトはないと思う。


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