【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
彩音side
「彩音!注文とったら休憩入って良いって〜」
「わかった!ありがとー」
美菜が教えてくれたから最後に注文をとり休憩する事にした。
今はバイト中。
最近オープンしたばっかりなんだけど、お客さんがすっごく多くて結構キツい。
「はぁ…」
休憩室に入って出るのは溜め息。
これはバイトがキツいからじゃない。
いや、それもあるけれどもっと別の―…
「あれっ?平山ちゃんじゃん!休憩?」
「…朝井さん お疲れ様です」
誰もいないと思っていた事務所で吐いた私の溜め息が大きかったのか私に気付いた朝井さん。
朝井さんもバイトに受かっていたらしく今はバイト仲間だ。
「どうしたの?溜息なんてついて。何か悩み事?」
朝井さんはそう言って私の顔を覗き込む。
……近いんだってば。
朝井さんは人との距離がいつも近い。
それは男にも女にも。