【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
頭が真っ白になった。
お箸も落としそうになる。
「…え?」
「俺しばらく用があるから朝早ぇんだ。だから…」
「あっ そうなんだ…。じゃぁしばらくはご飯いらないんだね…」
少し言い訳っぽい柾樹の言葉に泣きそうになった。
…だって嘘でしょう?
思ってはいても口には出さない。
…出せない。
もそれを感じ取られないように一生懸命取り繕う。
「最近いろいろ悪ぃな」
そう言って俯いた柾樹の顔を私は見れない。
「ぜ…全然悪くないよ!仕方ない事だし…ね?それが終わったらまた一緒に食べよう?ってか私今日用事あったんだった!先に行ってるね!」
逃げるように部屋を後にした私は走って学校に行った。