【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


柾樹side



その日の帰り俺達は久々に4人でご飯を食べに行く事になった。


…早く帰りたかったのに半ば強制的に参加させられた。


久々のバイト休みくらいゆっくりさせてくれ。
そう思いつつもノリノリの彩音を見ると言えなくなった。


「なんか久々ね~ご飯」

「そうだね~何食べに行く~?」

誰に言うわけでもない美菜の問いに彩音が答える。
満面の笑顔で。


「俺いい所知ってるからそこ行かない?」


「いい所ってどこだよ」


お前のいい所ってどこなんだよ。悠士に視線を向ければニヤリと笑い「俺のバイト先~」なんて言いやがった。


悠士のバイト先って事は俺のバイト先でもあるワケで…


「…」


俺は無言になった。


悠士を横目で見れば「俺良いこと言った~」なんて口笛吹いてやがった。



「いいわね~アンタ達のバイト先行った事ないし」


「私も行ってみたい!!」


俺の意見なんて丸無視で楽しそうな3人はハイタッチなんかしやがる。


そんなワケで久々の休みはゆっくりなんてさせてもらえないらしく、更には休みの日にまでバイト先に行く羽目になった。


はぁ、嘘だろ…。


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