【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

手紙を回していた女子が、その手紙を受け取り損ねて俺の前に落ちる。



その手紙を拾えば手紙を落とした女子は声にならない声を出して俺を怯えた目で見ていた。



…なんなんだよ?
別にお前らの手紙になんか興味ねぇんだよ。


ほら、と拾い上げた手紙を手渡そうとして、見えた2つ折りから覗く文字。



見たかったわけじゃねーけど見えた。




“平山超ウザイんだけど消えてほしい!”



なんとも可愛いらしい紙には、似つかわしくない殴り書きで書かれてあった。



手紙を受取ろうとしたであろう女子を睨みつけて紙をぐしゃぐしゃにし握り潰した。



…俺がお前を消してやろうか?
元から機嫌が良くない上に、沸々と湧き上がる苛立ち。


俺に睨まれた女子は泣きそうな顔をして固まっていた。


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