【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


着替え終わって悠士と授業に向かおうとした時


バン


更衣室のドアが勢いよく開いた。



「柾樹君!!彩音知らない?」


「うおっ!美菜!?」


更衣室に入って来たのは美菜だった。
ドアの目の前にいた悠士は明らかに吃驚していて身体を跳ねている。


まだ着替え終わってない奴もいて突如として現れた美菜に吃驚してたけど、美菜にはそんな事どうでもいいらしい。


肩を上下して呼吸をする美菜の額にはうっすらと汗がにじみ出ていた。


「…いや、知らないけど…」


………嫌な予感がした。




「……さっき先生呼びに行ったっきり帰って来ないんだけど…」


珍しく泣きそうな顔になっている美菜。




「まさか…誰かに…」

「…わかった。俺ちょっと探して来るわ」


悠士の言葉を遮って更衣室を勢いよく飛び出す。


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