【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
入学式
今日は待ちに待った入学式。
こんな日は朝が弱い私も早起きだったりする。
朝から念入りにメイクをして、髪の毛もゆるゆる巻きにして、真新しい制服に袖を通す。
全身鏡でチェックをしてこれで完璧〜!!
思いながら上機嫌でキッチンにむかった。
朝ごはん作るのは面倒臭いから、食パンを焼いて目玉焼きを焼く。
手抜きだと言われてもいい。
朝ご飯を食べているともう7時50分だった。
学校から近いこのマンションでも学校までは歩いて15分はかかる。
春休みに一回どれくらいかかるか行ってみたからね!
私って、用意周到っ!
でも確か、入学式には8時30分までには行っていないといけないから…
……………。
私は携帯を開いて、柾樹に電話をした。
「もしもし朝だよ?起きてる?」
「……あ?朝からうるさい奴だな」
私はご機嫌で電話を掛けたのに、開口一番柾樹はそう言うと速攻で携帯を切った。
………。
何アレ…
何であっんなに不機嫌なのっ!?
…ってゆーか、まさか2度寝した…?
私は慌てて隣のインターフォンを鳴らす。
「柾樹〜?今日入学式だよ?遅刻するよ?」
ドンドンドアを叩いてたら扉が開いて
「さっきの電話で起きたっつーの」
げんなりした顔に不機嫌な声色で言われた。