【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

「たった一人相手に何人掛かりなんだよ?」


「お前に関係ないだろ?」


腕を掴まれた女の人は眉根をひそめて朝井さんを見上げる。


「…うるせぇ女だな…なんなら俺が相手になるけど?」


普段チャラけている朝井さんは今までに見たことない様な顔つきで女子達を睨んでいた。



…それは私も怯むくらいに。



「っ…いてーなっ!離せよっ!!」


ギリッと腕を捻り上げられた形になった女の人は朝井さんから逃れようと腕を振り払うけれど男と女力の差は歴然で依然そのままの状態だった。



「これ以上痛い目見たくなかったらとっとと消えな」


それはもう低く低く、唸るような声で言い放った。


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