【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「ううん。何もされてないよ。だって…」
“朝井さんが助けてくれたから”
言いそうになったけれど、朝井さんはなんだか黙ってて欲しそうだったから言うのをやめた。
「とにかく!大丈夫だったから。ゴメンね?心配かけて」
「…なんかされたらちゃんと俺に言えよ?」
「うん。ありがと…あっ!授業行かないと!!」
授業に戻ろうとした時柾樹に腕を掴まれた。
勢い余って前のめりになる身体。
「もう授業始まってんじゃん?…サボんねぇ?」
「うん…そだね…」
確かに授業始まって大分経ったと思うし、今更授業に戻ったら注目される…と思い柾樹の提案に頷き屋上に行った。