【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「ちょ…早くない?なんでこんなに早歩きなの?」
置いていく気か!
「俺は元々この速さなんだよ」
フッと笑った柾樹の顔は意地悪満載の顔だった。
〜〜〜〜っ!!!
ムーカーつーくー!!!
私は一生懸命柾樹のスピードに追いつけるように小走りしながらも、なんとか一緒に学校に行った。
学校に着いた時には柾樹は自然と私の横からいなくなっていた。
辺りを見渡してもどこにも姿はない。
…あいつは忍者かよ。
いくら探しても見つからない柾樹は置いといて、とりりあえずクラス表がある所に向かおう。
「えーっと私のクラスはっと…」
身長160㎝ある私でもこの大人数の人込みでクラス表を見るのは困難で、すごくあたふたしながらクラス表を必死に見ようとしていると後ろから
「名前何て言うの?俺が見てやるよ」
聞き覚えのない声が聞こえた。
反射的にそこに振り返ると笑顔と髪の色が一致していない男の子。
身長は柾樹よりちょっと低いくらいで、短髪の髪を立てて金のメッシュが入っている。
そんな髪以外はさわやかな彼。