【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


部屋に帰ってからすぐ携帯が鳴る。


気分とは裏腹に鳴る明るい着信音に嫌気がさしながらももしもしと、誰からかも確認せずに出た俺は数秒後驚く事になる。





「もっしー?俺だけどー!」


それはもう、俺の心とは裏腹にハイテンションな声が受話器から聞こえた。




「……響、だよな?」


鳴海響(ナルミキョウ)


中学の時の同級生で当時一番仲が良かった奴。


なんで響が?


「そう〜当たりー!あんさぁ、今度仲良かった奴らで同窓会しようって話になってんだけど、柾樹来るよな?てか強制〜!!」


受話器越しにゲラゲラと笑う響は人の意見を相変わらず聞かないらしい。



「あー…ソレ、いつ?」


「まだ先だけど夏休みに入ってからかな」


「あーわかったわ」


「じゃ、決定ーまた場所とか決まったら連絡すんわ」


そう言って響は電話を切った。

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