【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「…だから朝井さんとは何でもないよ…?」
昨日の事を素直に話して柾樹の誤解を解く。
「……」
柾樹は黙ったままだった。
「…真っ先に柾樹に相談しなかったのは…ゴメンなさい…」
「…とりあえずわかったから今日は先に学校行ってて」
私がそう言った時、頭をくしゃくしゃと掻きながら柾樹は言った。
…え…?それだけ…?
私謝ってるんだよ?
何でそんなに冷たいの…?
朝井さんの事、誤解だって言ったよね…?
柾樹の言葉に耐えきらなくなり泣きそうになった。
「そか…じゃぁ先…行ってるね…」
私は泣くのを必死に堪えながら柾樹の部屋を後にした。