【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


プルルルルル…



「もしもし 美菜?」


「悠士?ごめんちょっと手離せなくて連絡遅くなったわ」


私は彩音の部屋から悠士に電話をした。


「彩音ちゃんは?」


電話越しに聞こえる悠士の声も心配気な感じで、少し低い。


「今、寝ちゃってる。あんまり寝れてなかったみたいで…」


私は彩音の寝顔をベランダから見ていた。


ここから見る空は雲一つなくて晴れてるのに、この部屋は…彩音の心は晴れない。


< 209 / 326 >

この作品をシェア

pagetop