【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


私は電車に乗り地元へと帰った。


夏休みだからかな?駅にはやたらと人がいたけど、中には夏なのにスーツを着た人もいた。



「お母さん!迎えに来てくれてありがと〜」


迎えに来てくれていたお母さんの車の助手席に乗った。


「当たり前でしょう?最近は物騒だから危険だもの。それに…」


お母さんは真剣な顔をして私の目を見た。
お母さんの瞳は不安でいっぱい。


「大丈夫だって!それよりさ、久しぶりだね!!引っ越して以来?」


その不安を拭うように笑いながら話す私を見て安心したのかお母さんも口を開く。



「そうよ〜!あんた、ゴールデンウイークには帰って来るって言って帰ってこなかったじゃないの!心配だったんだから」


私はお母さんに太ももを叩かれた。

痛いんだけどなぁ…


「ごめん、ごめんやっぱ引っ越したばかだったから、忙しくってさぁ〜。それよかみんな元気?」


叩かれた太ももをさすりながら冷房を強めた。


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