【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「いや…ちょっと付き合って欲しいんだけど暇な日とかあるか?」
お兄ちゃんは少し落着きがない。そのままの勢いで頭を左右に振る。
…水滴が顔にかかったんだけど。
じとっと見てもお兄ちゃんは気付かない。
顔にかかった水滴を手で拭いながら答えた。
「…明日なら暇だけど…」
何?なんなんだろう…まさか彼女でも紹介されんのかな?
「じゃぁ、明日空けといて」
「?…うん。わかった」
いきなりのお兄ちゃんの誘いに疑問はあったけど、私は承諾した。
私に水をふっかけた事になんて最後まで気付かずにお兄ちゃんは部屋を後にした。