【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

「…悪ぃ」


「まぁまぁ、んでそれ!その同窓会今週の土曜日にする事になったんだけど大丈夫そう?」



「土曜?…あー、大丈夫」


俺はバイトのシフトを見ながら答える。


「よっしゃぁー!柾樹大丈夫だって!!」


耳元ででけー声出すなよな。
耳が痛ぇし。
電話の向こうではみんなが騒ぐ声が聞こえた。


…つーか


「…何盛り上がってんの?」


俺は少し嫌な予感がして響に言った。


「みんなで話してたんだけど土曜日、俺らがそっちに行くから」


響は俺の意見も無視し勝手に決めた。


「は…?マジで?」


「マジで。そうゆーわけだから土曜、案内よろしくな!」


響は俺の返事も聞かずに電話を切った。


俺は溜息をつき電話を閉じた。

マジかよ…


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