【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

「まだ彩音ちゃん隣に住んでんでしょ?会いに行けばいいじゃん!」


当たり前だろ?
まだ住んでるって…質問オカシイだろ?


突っ込みたいけど悠士はマジ顔だからやめといた。


「………」


会いたいけど会いたくないんだよ…


「大丈夫だって!きっと喜ぶよ!!別れても繋がりまでなくなるワケじゃないんだよ?今行かないと後悔するぞ!」



“繋がり”


悠士のその言葉は少し胸に響くものがあった。


「…」


「ほら!飲んで!!」


悠士は俺にビールの一気を促す。
されるがままにそれを飲めば


「んじゃ行ってみよー!」


悠士に背中を押され部屋から強制的に追い出された。


「辛いかもだけど時には自分に厳しく」


悠士はそう言ってガチャン俺の部屋の鍵を閉めた。


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