【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「ちょっと!!男子だけで盛り上がるのやめてよね~」
そう言って響の後ろからひょっこり顔を出して、腕に絡みついているのは…
「…由宇?」
「そうだよー!由宇だよー!ちゃんと覚えてたでしょーね?」
ケラケラ笑う由宇は相変わらずのキツめの顔で猫目。
黒いロングスカートを履いた由宇はすらっとしてて一際目立っている。
「あ、あぁ…」
覚えてるけど
つーか忘れるわけないだろ。
お前みたいな強烈な女。
てか、由宇がいるって事は…
「…久しぶり…柾君…」
更に由宇の後ろから現れたのは…
「妃芽…」
…俺の元カノ。
「…ごめんねっ私がこんな所にいたら、嫌だよね?」
妃芽はおどおどしながら言った。白い肌に真っ白のワンピースを着た妃芽はまさに由宇とは正反対。
白と黒くらいタイプが違う。
「いや、嫌じゃねーけど…」
「あ、ちょっと!柾!!妃芽 いじめんなよー」
由宇が妃芽の肩を持ちながら言う。
つか、いじめてないんスけど…
どこをどう見たらそう見えんだよ?