【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


「…き…」

「さき…」

「柾樹!!」


俺は響に呼ばれてハッと我に返った。



「何ぼーっとしてんだよ!!置いてくぞ!!!」


俺の肩に腕を回す響。
あちぃし。男の体温とか熱すぎなんだよ。


顰めっ面で響を見れば上機嫌だった。


うん、とりあえず。
まぁ、元気そうで何より。




気付けばみんな駅から歩き出していた。



「あ、あぁ。…今行く」


つかお前らこの辺り知らねーだろ?
勝手に歩き出す奴らを視界に入れる。


……やっぱり俺の周りはゴーイングマイウェイな奴らばっかりで、それは今も変わらない、と思った。


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