【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
彩音は少し黙り込んで1人瞑想していた。
「…少しは食べられる様になって良かったね?」
「…うん」
彩音はハッとしたかの様な表情を見せた。
……知ってたよ。ご飯食べれてなかったの。
学校でお昼もジュースしか飲んでなかった。
そんなの、わかりたくなくても、わかっちゃうわよ。
私は、やつれた彩音を見てすごい心配してたんだよ……
「…私美菜に話したい事があるの」
聞いてくれる?って力なく笑った彩音は私の手をきゅっと握る。
なんだろう…
彩音は少し眉尻を下げて一瞬戸惑った顔をしたけど次には覚悟を決めたような瞳を私に向けた。
「…私…ね?中学の時彼氏がいたの…」
彩音は私の目をじっと見ながらゆっくり…
ゆっくりと話し始めた。
初めて聞く彩音の過去………