【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「彩音…よく話してくれたね…」
「…美菜目が赤いよ?」
彩音の話にうるっときたの私の目を見てクスクスと笑っている彩音が、いつもの彩音だと感じさせる。
彩音がこれから柾樹君と向き合うと言った以上、私はできる限り彩音の支えになろうと思う。
その言葉を言える彩音は強くなったと思うから。
彩音の言う“向き合う”がやり直すのか別れるのかわからないけれど、前を見ることの出来た彩音を。
…暗闇から這い上がってきた彩音を…
今度は私が光の方へ導いてあげようと思う。
そんな彩音を。
…それが私の立場ってもんでしょう?