【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
視界に入ったのは…
忘れてはいけない人。
「あ…朝井さん……」
心配そうな辛そうな表情で朝井さんは私を見ていた。
それに狼狽えるしかできない私に
「…バイト」
ぽつりと呟いた朝井さん。
「……え?」
「……ずっと来ないし、学校での噂…本当なの…?」
それだけですぐにわかった。
それが、別れた噂って事に。
「あ…は……い…」
私は体を起こしながら答える。ずっと同じ体制で寝てたのか腕と肩が痛い。
見てた夢は幸せだった筈なのに顔は涙で濡れていた。