【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「…」
妃芽はその呼びかけに反応しない…
「…柾…くん?」
由宇の事は無視したのか何なのか、妃芽は俺に視線を合わせて問いかける。
由宇はその行動をただ黙って見ていた。
その顔は“あーあっ”て感じになってる。
んだよ。その顔は。
由宇の顔をじっと見て真意を探ろうとすれば
「なんでそんなに素っ気ないのーーー!!!」
妃芽はいつもでは考えられない程の声をあげた。
それはもう、由宇のように。
「私…今日頑張ったんだから…そんなに冷たくしないでぇっ!!!」
びっくりした俺を余所に妃芽は更に置いてあるグラスを手にとり今度はビールを一気飲みした。
……おいおい。