【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
柾樹は缶の音に驚いてこちらに振り向いた。
そして…目が合った。
柾樹は驚いた様な表情を浮かべたように見えた。
バッと彼女を離したかと思えば
こちらにやって来た。
怒った様な表情をして。
「何やってんだよ…」
ひどく冷たい声に背筋がビクッとなった。
イラついたかのように組まれた腕。
その声に、その仕草に、その表情に…柾樹が怒っているのが伝わる。
朝井さんは私を抱きしめている手の力を強めて
「何って…別にお前には関係ないだろ」
柾樹にも負けないくらい低い声を発した。