【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


「…お前らまだ帰んねーの?」

ご飯を食べ終わってしばらくした時柾樹が美菜達に言った。



「なに?帰って欲しいのー?なんでカナー?」


美菜が柾樹を挑発しているようにしか見えない。


そのなんとも懐かしい光景。
なんか元に戻ったって感じがしてクスリ、一人こっそりと笑った。


「…別に」


柾樹は美菜から目を逸らして答える。
絶対に見ようとしない。
…多分からかわれるのが目に見えているから。


「ざーんねんでしたぁー!まだ私は許さないんだからねっ!!こんな盛りのついた奴と彩音をみすみす2人きりになんてしてあげないんだからー」


……あぁ。
美菜達はさっきからその事言ってたんだ。



こんな決定的な会話がでるまでわかんない私ってどうなの…


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