【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

「ていうか柾樹って料理作れるの?」

彩音が不適な笑みを浮かべながら尋ねてくる。


「…さぁ?」

そういえば一人暮らしをしながらもまともな料理を作った事がないなと思いながら彩音を見た。


「…何?」


「俺が失敗しても彩音がなんとか上手くフォローしてくれそうだな、と思って」


不思議そうに俺の顔を見る彩音の頭をポンっと叩く。


「てかシチューとか誰でもできるから。でも柾樹要領良さそうだからすぐに料理も出来るようになりそう」


「だといーけどな」

それだけ答えて浜辺に腰かける。


「あっ!!柾樹つむじ2つあるんだ」

立ったままの彩音が俺の頭を見てそう言った。


「天才肌だから」


「柾樹頭良いもんね。うらやましいよ〜」


ふざけてそう言っただけなのに、真面目に切り返してきた彩音も俺に倣って隣に座った。


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