【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤


もちろん近所に知り合いなんていない私は、誰かと思いながらドアを開けてびっくりした。



「………。」


わぁっ…
なんていうのかな…すっごいイケメン!!!!


「……………。」


玄関の向こうにいるのは、茶髪の髪を無造作に立てていて身長は私よりも遥かに高い…180cmくらい?はあると思われる男の人。


スッと通った鼻筋に色素の薄い瞳、私を見つめるくっきり二重には目力があった。


大学生かな?とか思いながらまじまじとその人物を観察。
すると彼はなんとも形のいい唇を動かして


「今日から隣に引っ越して来た榎並柾樹(エナミマサキ)です」


フッと笑って小包を差し出して来た。


!!
声もすっごいイイ!


少し顔が熱くなるのがわかった私はそこで、やっと昨日のお母さんの言葉を思い出す。

はっとして慌てて部屋に戻ってテーブルに置いてある小包を取って来て彼に


「私も昨日引っ越して来たんです!!それでこれ…」


小包を渡した。



「…マジ?そっちも越して来たばっか?」


予想外だったのか榎並さんは目を丸くしていた。



「そうです。榎並さんは…大学生ですか?」


とりあえず疑問に思ったことを聞いてみた。


「あ、柾樹で良いよえーっと…」


どうやら私の名前がわからなかったみたいだから彩音で良いですよと言っておいた。


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