【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「大丈夫か?」
「こ…怖かった…」
彩音は俺に抱きついてきた。
微かに震えてた手はいよいよ激しく震え出す。
「…キッ…キスされ…るかとおもっ…」
…恐かったんだろう。
彩音は泣き出してしまった。
そりゃそうだよな…
力では絶対適わない相手に押さえつけられて無理矢理…とか…
…………。
そこからは想像しないようにした。無性に腹が立ったから。
「…もう大丈夫だから」
彩音の頭を諭すようにゆっくりと撫で上げる。
しっとりとした洗い立ての髪から微かに香るシャンプーの匂い。
「柾樹…」
彩音は両目に涙を溜めたうるんだ瞳を向けてくる。
…その目ヤバいんだよ。
理性とか何もかもがどーでもよくなる。