【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「さぁいよいよ最終問題です!」
なんともふざけた格好をしたノリノリな司会者がそう言った時
悠士が俺達に気付いて大袈裟なまでに手を振ってきた。
俺と美菜はただ悠士をぼーっと見てたけど彩音だけは悠士に手を振り返していた。
「問題です。この青山高校の全生徒数は?
A1188人
B1178人
C1168人
D1158人
さぁどれでしょーう?」
司会者はさぁ制限時間は20秒ーとか言ってカウントしだした。
さながら某クイズ番組の様に。
…はぁ。マジアイツバカじゃねぇの?
恐らく同じ生徒である司会者に俺は哀れみの視線を送った。
「そんなのわかるわけないじゃん」
ダルそうにメールを打っている美菜。
…お前は携帯依存症かよ。
「また彼氏!?」
「そぉよん」
美菜は彩音の問いに答えながらありえない速さでメールを打ち続けている。
メール活動の激しいこいつは絶対無理だな。とぼんやり考えてながら悠士の方を見ると一番人数が少ないであろうDの所にいる。
「それでは正解を発表します!正解は…」
ダダダダダダタ…
いらん効果音をつける司会者。ファイナルアンサー?がセリフのクイズ番組もびっくりの溜め。
「Bの1178人でした!!
正解者の皆には先生達から食券5000円分が配られま〜す」
そう言った司会者は正解者であろう数人に食券を配っていた。
…食券は欲しかったかもと思ったけれどあのアホみたいなクイズに参加するのは御免だと思った。