【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
近くて遠い存在
ヴーヴーヴー
「ん…」
誰かの携帯のバイブで目が覚めた私は寝ぼけ眼で辺りをキョロキョロと見渡す。
まだ薄暗いこの部屋。
もう一度寝ようと思った私に
「あっ ごめん起こした?」
小さい声で言った隣で寝ていたクラスメイト。
確か室井さん。
「大丈夫だよ。今何時?」
「今5時ちょい過ぎ」
室井さんは申し訳なさそうな顔を私に向けて謝ってくれた。
6時に起床だからまだ少し時間は早かったけど私は布団から出た。
「おはよ〜」
私達の声で起きたのか美菜が布団を被って視線だけこちらに向けていた。
「ごめん!起こした?」
「ん〜大丈夫起きてたから」
手を合わせて謝る私にフッと笑って美菜も布団から出た。
一緒に顔を洗いに冷たい水で目を覚ます。
部屋に戻り化粧をしていたら次々とクラスメイトが起きて用意が終わる頃にはもう全員起きていた。