【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤

「お〜」


周りの女子の視線がイタイ…。
そんな周りの視線に気づいてないのか柾樹は気のない返事をしながら汗をタオルで拭いている。
あちーを連呼しながら。



…私は"頑張る"と決めたんだから恥ずかしがってる場合じゃないんだ。
………視線なんて気にしていられない。



「…試合惜しかったね」


「まぁね。あと1点だったのに」
意外にアツくなっちまったわ。と呟いた柾樹。
確かにいつもどこか冷めた目線をしていた柾樹にしてはアツくなってたと思う。



「今から決勝だね。試合見るの?」


だからそんなアツくなれた試合の決勝は見るだろと思ってした質問なのに


「疲れたから寝る」


という素っ気ない彼らしい答えが帰ってきた。


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