【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
柾樹side


引っ越しの挨拶に行く為に面倒ながらも俺は着替えて家を出た。
角部屋だから挨拶に行くのが一カ所だけだっつーのがせめてもの救いだ。




204 HIRAYAMA


ドアには何とも可愛らしい表札が掲げてある。


ウッドテイストな板にピンクと白の文字が組み込まれている。端にはハートとか星とかがくっついていた。


…ここの住人は女なわけね。



こんな表札で男が住人だったりしたら逆にビビるし。


そんな事考えながら俺はインターフォンを鳴らした。






出てきたのは、チョコレートみたいな髪の色で巻き髪のシフォンワンピースを着た身長160㎝くらいの女が出て来た。


俺は思わず無言になった…


そして次に思った事は“こいつ、モテるな”だった。


小さな顔に反比例したかのような大きな瞳。うっすらと、決して濃くはないナチュラルメイクで、頬と唇はほんのり色づいている。


僅かに香るのは石鹸の香り。


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