【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
俺と彩音と担任。
3人で食べる何とも気まずいご飯が終わり時間は12時。
皆が帰ってくるまでまだ時間がある。
俺達は掃除をする事になった。いよいよ罰っぽくなってきたぞ…
「なんかごめんね…私のせいで居残りとかになっちゃったし…」
掃除をしていた彩音は申し訳なさそうに眉をハの字にして俺に顔を向けた。
「…いいよ別に」
「でも私が寝過ごさなきゃ…」
「まぁ俺が球技大会中に寝に行ったりしたのもあるし。つーかむしろ山登りしなくてラッキーって思ってるから。…彩音は悪くねーよ」
そう言って彩音の頭を撫でる。
ふんわり鼻を掠めたシャンプーの香り。
その甘い香りは魅惑的で更に頭を撫でた。
「ありがと…」
やたらと撫でられる頭に少し困惑した表情の彩音はどこかホッとしていた。