【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
彩音side
私は後片づけをして美菜と一緒に部屋に戻った。
「合宿も今日で終わりだね〜」
「だね〜すぐに終わったねぇ〜」
「で?今日は何もなかったの?」
「昨日も今日も何もないよ!?」
「まぁ彩音ボケてるから本当に寝過ごしただけなんでしょうね」
何が言いたいのか帰り支度をしながらも、終始ニヤニヤしてた美菜は余程私と柾樹に何かがあってほしい…らしい。
「…ボケは余計」
ちょっとふくれっ面で美菜を睨んだ。
聞き捨てならないんだけども。
「…まぁいろいろあったけど楽しかったわね?」
「うん!楽しかった!」
美菜はボケに関する謝罪の言葉はくれなかったけれど、美菜とも悠士君とも、もちろん柾樹とも距離が近づいた親睦合宿は終わり、また学校生活が始まる。