【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
「あ…。勝手にボタン押しちゃったけど、柾樹は何にするの?」
そういえば柾樹何にするとか一言も言ってない。
ボタンを押した後に気付くとかバカじゃん?私。
ボケとか言われても仕方ないじゃんね?
「…じゃぁ俺これで良いよ」
柾樹が指したのは私が食べたいと言ってたハンバーグ。
「えっ?それでいーの」
もっとちゃんと決めなよって意味でメニューを差し出すけど
「食いたいんだろ?少しやるよ」
そう言ってメニューを受け取った柾樹はそのままそれをテーブルに置いて席を外した。
「……意外に優しいわね?」
ニタニタした笑顔を私に向ける美菜。
「…うん」
私はそんな柾樹の優しさが嬉しかった。