【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊤
柾樹side
今日もバイトから帰ると彩音がご飯を作って部屋で待ったいた。
「おかえり。遅かったね」
彩音がそう言ってご飯を温め直す。
ここ毎日彩音が俺の部屋でご飯を作るようになっている。
初めは彩音の部屋で飯を食っていたんだけど俺がいつ帰るかわからないって事で今は俺の部屋で待ってもらっている。
部屋にはいくつか彩音の私物が散乱しだしたのはいつの頃からなのか。
「マジ今人いないからさ。悠士は来週からバイトする事になったけどそれまでは忙しい」
本当…シャレになんねぇーくらい忙しい。いっその事男しかってゆう意味わかんねぇポリシー変えたらこいつらだってバイトできて忙しさからも解放されて一石二鳥なのに。
「そうなんだ〜。私も今日バイトの面接に行ったよん」
「どうだった?」
そういえば、んな事今日言ってたな、とやけに浮かれた午後の彩音を思い出す。
「今度オープンするファミレスなんだけどね結果はまだわからないんだ〜」
料理を運びながら言う彩音。
たんたんと並べられる料理は全部彩音が作ったもの。
彩りもバランスもいい料理を作る彩音はきっといい奥さんになるんだろうな…
「サンキュ。受かるといいな」
「だね。じゃぁ食べよっか」
彩音のその一言で俺は遅めの夜ご飯を頂いた。