依存してみた、自滅した。



「風間くん」



「なに?」








「寂しいから、依存していい?」



うっすら涙を溜めた、彼女。



「頼りたいの?俺を」



「風間くんなら…解ってくれそう。あたしのこと」



彼女の長い黒髪の毛先が、腕の周りをくすぐる。



「……なら、俺を頼れ。」



屋上に寝転んでいた俺は、起き上がった。




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