依存してみた、自滅した。



「寂しいからって……?」



俺の横にしゃがみ、彼女が尋ねる。



「依存していた相手が、いなくなったから」



"依存" か。



「だ……れ?」



俺と同じ目。


俺と同じ匂い。


俺と同じ境遇のよう。







「"家族"」



「……君もなんだ、"風間くん"」






彼女は確か、"伊井垣悠里"。



だった気がする。



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