君だけ
「もうじき1年生も終わりか…」


ぼそっと呟くと



「なんだ俺と別れるのか
そんなに寂しいか?」



「はぁ?んなわけないでしょ」



「だよなー」

少し寂しそうに笑う竜也。


どきっ



な、なんで竜也なんかに
ドキドキしてるの?



「まぁ元気でやれよ」




「う、うん…」



でもやっぱ寂しいな…




ん?
あたし今寂しいって思った?







さっきだって
竜也にドキドキしてたし。


あたしは竜也のことが
好…いやいや
あたし失恋したばっかだよ?
しかも竜也になんて
あるわけないよ。



そぉやって自分の気持ちを
否定していた。
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