君だけ
―…「はいでは今日で
このクラスともお別れです。」



あれから数日が経ち
終業式の日がやってきた。


「今まで仲良くしてくれた友達、
また班の人たちにも
手紙を書きましょう。」



手紙か…



もちろん志保に成ちゃんに奏。

あと…

“班の人にも書きましょう”


「こ、これは先生に
言われたからで
感謝なんかしてないんだから」



「なにぶつぶつ言ってるんだよ?」



た、竜也!


「別に関係ないでしょ」



「へいへい、可愛くねーな」


ずきっ



「な、なにさ。
絶対竜也なんかに手紙は書かない」



「お前なんかの手紙なんか
欲しくねーっての」



「……っ」



ずきんっ



「竜也なんかだいっきらい!」




ずきんずきんっ



この時気付いてしまったんだ。









“竜也が好き…”
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