LIMIT COMPLEX
「おまえもリホコに言ってやれよ、ヤマザキはいいやつだって。」

「うん。じゃ、あたし行くね。頑張って。」

「おお。おまえの為に、弾くから。」

「ありがと。」


とにかく笑顔をつくり、リュージを見送ると、

校門まで走った。


ヤバい。

ヤバ過ぎる。

リホちゃんを校門前で待たせるなんて。

ありえなさ過ぎる。

走って走ってたどり着いた校門前には、思った通り人だかりが出来ていた。

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