LIMIT COMPLEX
変なとこバカ正直なリホちゃんは、校門前に自分が立ってたら人垣が出来るのが分かってて、あたしが来るまで待ってたんだ。


「何だよ、おまえ。」

「いいから、離しなさいよ。」

「あーあー、こんなの友達なの、ヨシオカさーん。」

「だっせー女ぁ~、トモダチ選んだ方がいいんじゃないのー?」


大げさに囃し立てる男達の科白に、

野次馬とファンクラブの連中がくすくす笑う。


「ブース、何でおまえが割り込んで来んだよ。」

「ヨシオカさんがモテモテなのが気に入らないんじゃないのお?」

「アハハハハ、何それ、ジェラシー?」

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