LIMIT COMPLEX
あんまり頭を下げ続けるあたしを不憫に思ったのか、床しか見えなくなったあたしの視界の端で、ナツキが店長のシャツの袖を引っ張っておねだりだ。
「彼女、3枚買うから、顔上げなよ。」
店長からまんまと財布をせしめたナツキは、
頭を下げ続けてるあたしの肩を掴んだ。
「チケット3枚じゃ足りない?」
財布からお札を出そうとしていたナツキは、あたしの思い詰めた顔を見て、慌ててもう一度店長の財布を覗き込んだ。
「彼女、ごめん、限界ギリギリで10枚しか、あ、うちの店の割引券、割引券あげるから。」
「おまえ、ちょっと黙ってろ。」
「彼女、3枚買うから、顔上げなよ。」
店長からまんまと財布をせしめたナツキは、
頭を下げ続けてるあたしの肩を掴んだ。
「チケット3枚じゃ足りない?」
財布からお札を出そうとしていたナツキは、あたしの思い詰めた顔を見て、慌ててもう一度店長の財布を覗き込んだ。
「彼女、ごめん、限界ギリギリで10枚しか、あ、うちの店の割引券、割引券あげるから。」
「おまえ、ちょっと黙ってろ。」