LIMIT COMPLEX
「あのさ、あたしを勇気付けようとしてるんだったら、いいよ、そんな無理して褒めなくても。」

「おまえ、もうちょっと自分に自信持ったら?」

「かわいくないって言う自信なら満々ですけど?」

「あー、かわいくねー。」

「だからかわいくないってさっきから、」

「リュージ、おまえのこと、好きだってよ。」

よっこいしょって床に座り込み、

ヨッシーは、頬杖ついて、また映りの悪い鏡みたいな窓ガラスを見た。
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