purelove
3時間後、病室に入るとベッドに横になっている大翔がいた。


事故にあった時の衝撃でまだ意識が戻っていないらしい。


私はずっとベッドのそばに座っていた。大翔の手を握りながら。


数時間後


「…美悠?どうしたの?」


という大翔の声が聞こえた。


私は

「大翔?大丈夫?ずっと意識なかったんだよ?不安だったよ…。」


と言いながら泣いていた。


さっきあれだけ泣いたのにな…人ってまだ涙出るんだな。って思った。



大翔はぎゅっと私の手を握って

「もう大丈夫だよ。俺、ここにいるじゃん。美悠の隣にいるじゃん。安心しなよ。」

って言ってくれた。

私は頷くことしかできなかった。

< 8 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop