びたーびたーちょこれーと。
「み、未琴ちゃん…?」
「あっ、いやっ…べ、別に変なことは考えてないからね!」
ダメダメ、総体も近いんだから少しは部活に集中しなきゃ。
帰り道。
「水無月!」
「あ、長月」
「今日俺のこと見てただろ?」
ニヤ、と笑いながら長月は私の横に並んだ。
「見てないし!!」
(なんでばれてんの!?ハズ!!!)
「なぁんてな!冗談だよw」
「なにそれ、意味わかんないー」
長月とこうやって話せるのもいつまでだろう。
中三というのは過ごすすべてが最後だから切ない。