びたーびたーちょこれーと。
013 「1年ぶりだね」
「1年ぶりだね」
うちは今、長月の家の前にいる。
「そうだなーま、入れよ」
長月は家の扉を開けた。
夏休みに入り、総体が終わった。
男女共にいい結果は出せなかった。
そんな総体の帰り道。
長月とたまたま電車が一緒になった。
「水無月さ、今年も伴奏やるの?」
長月が電車の窓の外を見つめながら聞いてきた。
「まぁまた課題曲だけどねー
長月は勿論自由曲の伴奏やるでしょう?」
「まぁな!3年連続伴奏者賞狙ってるからw」
長月はいつになく良い笑顔で話していた。